時々「海外旅行したら、ガイドは現地の下請けが来た。」などというコメントを見ることがあります。意外と知られていないようですが、旅行会社は日本から社員を送って現地で働かせているわけではありません。私の知る限り、少なくともアメリカではその種の仕事で日本人が就労ビザを取ることができませんし、仮に日本から社員が来たとしても言葉のハンディーが大き過ぎるうえ、現地のことに詳しくありません。また、一般的に日本の旅行会社は現地での車両運行許可を持っていないため、車両および運転手(またはガイド)は既にそういった許可や資格を持った現地の会社を手配するしかないのです。『下請け』という概念自体が日本的なものですが、こと旅行に関しては、現実としてその国の法律を順守すれば『現地会社への委託』しかないのです。ガイド業は日本のように固定給がなく、仮にある会社の仕事が週に10時間しかなかったら給料も10時間分だけです。当然それでは生活が成り立たない為、複数の会社と契約しているガイドさんも多くいます。どこのチームにいても内野手は内野手、外野手は外野手として働く野球選手と同じようなものでしょうか。したがってJ社ガイドは良いH社ガイドは良くないなどと一概に言えず、ガイドの質は個人の力量や資質によるところが大きいと思います。